こんにちは、人事のアミです。
就活や転職活動で、多くの方が悩むのが「履歴書や自己PR、どう書けばいいんだろう？」という点ではないでしょうか。
今回は、“受かる履歴書”ではなく、“後悔しない選択につながる履歴書”という視点で、人事として大切にしている考え方をお伝えします。
履歴書は「選考突破の道具」ではなく、対話のきっかけ
まず最初にお伝えしたいのは、履歴書や自己PRは「評価されるための正解を書くもの」ではない、ということです。
人事が履歴書を読むときに考えているのは、
・この人はどんな考え方をするのだろう
・どんな価値観で行動してきたのだろう
・面接で、どこをもっと深掘りしたいだろう
という点です。
だから、書類のゴールは「通過すること」ではなく、「良い対話につなげること」。
履歴書は、面接での会話をスタートさせるための“入口”だと考えてみてください。
書く前に意識しておきたい、「実績」より「向き合い方」が大事
「立派な実績がないと書けない」と感じる方も多いですが、実は履歴書で一番伝わってほしいのは実績の派手さではありません。
大事なのは、その経験に対して
・何を考えたか
・どう工夫したか
・うまくいかなかった時にどう立て直したか
・そこから何を学んだか
という、向き合い方（思考と姿勢）です。
学生の方なら、華やかなガクチカである必要はまったくなくて、むしろ「自分が変わるきっかけになった出来事」を丁寧に切り取れる方が、読み手に伝わります。
中途の方なら、実績だけでなく「どんな環境で力が出るか/逆に消耗しやすいか」まで言語化できると、対話の質が一気に上がります。
“何をやったか”を語るより、“どう向き合ったか”を言語化する。
これが、読み手にも自分にも誠実な書類の作り方だと思います。
履歴書は「未来の選択」をより良くするためのツール
履歴書や自己PRは、企業から評価されるためだけのものではありません。
・自分はどんな環境で力を発揮しやすいのか
・どんな成長をしていきたいのか
・どんな仕事に向き合いたいのか
それを自分自身が理解するためのツールでもあります。
うまく書こうとしなくて大丈夫です。
大切なのは、「自分は何を大切にしたいのか」を言葉にしようとすること。
それができると、会社選びの軸が自然とクリアになり、
結果的に後悔の少ない選択につながっていきます。
最後に
履歴書を書く時間は、正直しんどいと感じることもあると思います。
でもそれは、「未来の自分」のために、これまでの経験を整理する時間でもあります。
「自分はどんな環境で、どんな成長をしていきたいんだろう？」
そんな問いを持ちながら、是非向き合ってみてください。
この記事が、履歴書や自己PRを書くときのヒントになれば幸いです。
