コラム

僕的起業論 5

僕的起業論 5

「人のせいにしてたら、僕は何の成長もできないんですわ」

先輩の社長がつぶやいた一言は、その方の経営者としての矜持を示していて、
僕は深く自分を考えさせられたのでした。

いくつかの事業の開発をやってきて、忘れられない失敗プロジェクトがあります。
(というか、成功したプロジェクトなど、ほとんどないのですが...トホホ)

1つは、リアルアフィリエイト事業で、実店舗からユーザーを誘導するというものでした。
既に事業化していたモバイルアフィリエイトを補完し、競合がほとんど出ていない状況だったので、
いち早く事業化しました。
いくつかのパートナー企業様とお話し、かなりの先行状況でスタートできました。
結果は、、全くとれない。
店舗のスタッフの皆様もオペレーションの負荷になる、とこの事業のインセンティブを
感じていただけませんでした。

もう1つは、モバイルSEO事業で、これも多くのアカウントのある前職の強みを
活かせると考え協業ベースで始めたものでした。
こちらは、内部の体制が追いついていかず、協業自体もうまく連動できず、
実質フェードアウトのような形になりました。

いずれも実質的には1年程度で、撤退、ということでした。

どちらも僕自身が担当ではなく、担当をつけて管理させてもらう形でしたが、
自分の未熟さを痛感した出来事でした。

多少は新規事業得意なんじゃねーか、と感じてた鼻っ柱を見事に折られた感じで、
いけてねーなー、オレ、と今だに思い返すと恥ずかしく申し訳ない思いでいっぱいです。

ただ、そんな数々の経験と失敗を経て、多くの仲間と戦友を経て、
イエルネットのリベンジをしようと思ってた僕は、
イエルネット以上の何かを感じるようになりました。

あのチーム、あの仕事ではなく、このチーム、この仕事を経験するようになり、
昔では想像できない権限や責任をもつ環境で仕事をさせてもらうなかで、
リベンジではなく、社会や顧客といった僕らの外に向けて価値を残したいとも思うようになりました。

そして起業をし、バタバタした状況の中でふと思います。

今、オフィスにいるのは1人でも、ここに新しいメンバーがいつか来る、
まだ何も持ってないけど、頭の中にあるサービスができあがる、
まだお取引先様は少ないけど、そのうちまだ見ぬお取引先様と仕事をするようになる。
そう思うと、ワクワクします。

今までしたこともなかったトイレ掃除を朝来て自分がやる。w
机の上をぞうきんで拭く。
そんな小さな行為さえ、未来への積み重ねだと思います。

それくらい何もないのだとも考えるし、幸せな時間なのだとも考えます。
つまり、「そのもの」はまだないのだけれど、「いつか一緒になるそれら」を想像してそのために動いている。
未来を信じるのは、こういうことなんだろう、と最近思います。

だからもう一度、
”そうそう、僕が言ってたリベンジって一体何だったんだろう?”

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