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グローバルビジネス最前線!
越境コマース事業部とは?【前編】

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みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
17卒のしみぞうです。

最近、街中に外国人の方が増えましたよね。
弊社は渋谷にあるのですが、スクランブル交差点の周辺などは、日本人よりも外国人のほうが多いぐらいです。

2015年には「爆買い」が流行語大賞に選ばれ、耳慣れなかった「インバウンド」という言葉も一般的になりました。
さらには、海外のユーザーに向けてウェブ上で商品を販売する「越境EC」も注目度が急上昇しており、多くの企業が参入し始めています。

今、日本の商取引が巨大な転換点を迎えている気がします。

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急速に拡大する越境EC市場

(参照元:Accenture Global Cross Border B2C e-Commerce Market 2020: Report highlights & methodology sharing)


さて、そんな時代の変化の最前線で「越境EC」事業に取り組んでいるのが……


そう、ココラブルの「越境コマース事業部」です!

今回のブログでは構成を2部に分け、
前編では新卒時代から事業部の立ち上げに携わり3年間事業部を牽引してきたゲッティさんへのインタビューを通して事業部のこれまでを、
後編では社長の森さんへのインタビューを通して事業部のこれからを、それぞれ明らかにしていきたいと思います。

越境ECというチャレンジングな領域で奮闘する越境コマース事業部の全貌とは。

越境ECってご存知ですか

越境コマース事業部が取り組んでいるのは、
先ほどご紹介した「越境EC」と呼ばれる事業です。

越境ECとは、国外のユーザーに向けてウェブ上で商品を販売するビジネスのことで、
物流や販売網が整ってきた近年、急速に市場規模を拡大しています。

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「爆買い」と「越境EC」の違い


越境コマース事業部では現在、包丁をはじめとした伝統的な日本製品や、メーカーと共同で開発した低価格・高品質な商品などを軸に、ラインナップを増やしています。

製品開発から実際の販売、そしてマーケティングまで一気通貫で行っているところが大きな特徴で、緻密なデータ分析に基づいた商品選定、販売が強みです。

越境コマース事業部の成り立ち

そんな越境コマース事業部が立ち上がったのは、2014年3月。
当時の事業部名は「越境コマース事業部」ではなく「データコマース事業部」でした。

最初のメンバーは立ち上げ者であるともさんのみ。
そして、2人目のメンバーは、当時まだインターン生だったゲッティさん。
なんとゲッティさんはインターン生にもかかわらず、立ち上げ間もないメンバー1人の事業部に配属になったのです。

現在、越境コマース事業部に関わるメンバーは14人。事業も体制も拡大を続けています。

越境ECという新しい事業領域で奮闘する越境コマース事業部。
僕が入社するまでに、数々のドラマがあったに違いありません!

早速、ゲッティさんを直撃してみましょう!

ゲッティさんが語る、越境コマース事業部の歴史


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左:ゲッティさん(15卒) / 右:しみぞう(17卒)

しみぞう:
まず、越境コマース事業部が立ち上がった経緯をお聞かせいただけますか?

ゲッティさん:
そもそも、事業部が立ち上がった時は越境コマース事業部ではなく、データコマース事業部という名前でした。
社内で、データを軸にした新規事業が何かできないかという話が出ており、
様々な案を比較検討した結果、「データ×EC」というのが最も良さそうだという話になり、データコマース事業部が生まれたんです。

しみぞう:
僕がインターンをさせていただき始めた2016年4月頃はまだデータコマース事業部でしたね。
ゲッティさんがジョインされたのはいつ頃ですか?

ゲッティさん:
僕は事業部が立ち上がって4ヶ月目ぐらいの2014年6月にインターン生としてジョインしました。
ココラブルでは2013年の12月ごろからソーシャルアド事業部でインターンをしており、広告の分析業務にもやりがいを感じてはいたのですが、
高度に仕組み化された業務をこなしているうちに、その仕組みを構築する側になってみたいという気持ちが芽生えてきました。

その矢先に、データコマース事業部の立ち上げの話があり、人が欲しいということで、手を挙げた僕がジョインする運びとなりました。

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インターン生時代のゲッティさん


もともとはともさん1人で立ち上げられた事業部でしたので、僕が参画してもメンバーは2人、必然的に事業部のビジネス全体を見て、仕組みをつくり出す立場になることができました。

しみぞう:
ソーシャルアド事業部のインターンも経験されていたんですね。
ココラブルには毛色の異なる事業がいくつもあるので、その複数に関わることで幅広い経験ができ視野が広がりそうです。


新規事業に挑戦する新卒

しみぞう:
具体的にはどのようなことをされていたのですか?

ゲッティさん:
最初は日本国内のメーカーや卸業者から商品を仕入れて米国で販売する「小売業」の形で事業をスタートさせました。
その後、徐々に販売が伸び事業の先行きが見えた段階で、自社で商品を開発してそれを米国で販売するという現在の「メーカー型越境EC」をメインに据えました。

具体的な業務は、市場調査、商品選定、商品の販売と発送、顧客対応、会計、在庫の管理、効率化のためのシステム開発など、
必要な作業が発生すれば、都度それに対応するというかたちで、本当にあらゆることを経験しました。

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当時の越境EC事業部の業務。幅広いです。

しみぞう:
当初のメンバーはともさんとゲッティさんのお2人ということで、人が少ない分、
責任感は反比例して大きかったと思いますが、プレッシャーはありましたか?

ゲッティさん:
ジョインした当初は試行錯誤の時期だったこともあり、責任感というよりは好奇心が大きなモチベーションでした。
インターン生だったので、いい意味で気楽にやっていました。

入社した段階で、僕ができるレベルの意思決定はすべて1人でするようになったので、プレッシャーは感じました。
学生ではなく社員に求められる水準をクリアしなければならないと背筋が伸びましたね。
もっとも、成果を出してやるぞ、という気持ちの方が大きかったです。

全力疾走してきた3年間

しみぞう:
いい意味でのプレッシャーをエンジンに、前へ進む姿勢を見習いたいです。
そんなタフなゲッティさんにとって、今までで一番大変だったことはなんですか?

ゲッティさん:
僕の入社後すぐから4ヶ月間、売上が全く伸びなかった期間があったのですが、それがつらかったですね。
それまでは商品点数を増やすことに注力していたのですが、まずはしっかり商品を見極めて少数精鋭で利益を上げていく方針に転換しようということになったんです。
ところが、少数精鋭に絞ったものの思ったように販売が出ず、売上が伸びていきませんでした。
突破口が見つからないまま4ヶ月間苦しんだ末に、爆発的に売れる商品が見つかったときは安心しました。

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越境ECで人気の高い商品たち


自分が入社後すぐにそのような苦しい状況になってしまったので、自分の不甲斐なさを責めたりもしましたね。
結果的には、そこで踏ん張って努力する経験ができたことは良かったと思っています。

しみぞう:
僕がジョインした時にはもうこれらの商品の販売が軌道に乗っていた頃でしたから、そんな苦労があったとは知りませんでした。

逆に、今までで一番嬉しかったことは何ですか?

ゲッティさん:
最近なんですが、自分が作り上げたブランドの商品がAmazon.comで飛ぶように売れたことですね。
1日で数百個の販売が出て、生産が追いつかないほどで、そのカテゴリでは世界で一番売れている商品になりました。

これまで3年間、ECに携わってきましたが、多くの期間は他社の作った製品を販売することで収益を得ていました。
最近になってようやく、自社で製品を開発し、販売するということが成功するようになってきたのですが、
その成果が目に見えるかたちで表れたので、これまでの取り組みが思い出されて感慨深かったですね。

しみぞう:
では、越境コマース事業部にジョインして良かったなと思うことは何ですか?

ゲッティさん:
環境がどんどん変わることですね。
立ち上げてまだ4年目の事業部なので、戦略も業務もメンバーもどんどん変わります。
例えば事業の方針を大きく転換したり、やったことのない業務にも手をつけたり、新たに新卒の社員がジョインしたり。
そういった変化によってこれまでとはまったく違う経験ができる瞬間は、テンションが上がります。

僕は3年目の社員ですが、事業部の人事に参与したり、インターン生のマネジメントをしたりもしています。
すごくやりがいがあるなと思います。

しみぞう:
僕がジョインしてからだけでも本当に色々な変化がありました。
僕も組織が変わっていく様子を肌で感じながら働けることは、会社を選ぶ際の軸の一つでもあったので、とても共感できます。

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現在の越境EC事業部


溢れ出る熱い思い

しみぞう:
越境コマース事業部のこれまでを振り返って、どうですか?

ゲッティさん:
様々な紆余曲折を経て今の越境コマース事業部が成立しているなと再認識しています。

メンバーが増え、扱う商品が増え、事業が拡大していく中で、良いこともあれば悪いこともありました。
例えば、メンバーが増えればできることの幅は当然広がるのですが、意思決定のスピードは必然的に落ちてしまう。
そのバランスをどう上手く調整していくかということがこれまで重要でしたし、これからも変わらず重要だと思います。

越境ECという事業は、競合が世界中に存在するので、とても困難な事業です。
中国企業は商品を安く作ることが得意ですし、米国企業はマーケティングに長けているうえに巨大な市場を足元に持っています。
これらの企業と勝負して勝つのは並大抵のことではありません。
しかし、だからこそ、自分たちの商品を選んでもらえたときの喜びはとても大きいものですし、やる意味のある事業でもあると思います。

事業部としてはここが正念場だと思いますので、しっかり結果を積み上げてココラブルの主軸事業にしていきたいです。

しみぞう:
事業部を先導してきたゲッティさんだからこそ語れる数々のエピソード、とても印象的でした。
本日はありがとうございました!


越境EC事業、とにかく面白い!

ゲッティさんへのインタビューを通して、越境コマース事業部のユニークな成り立ちや、
そこで奮闘した新入社員のリアルな姿、そして越境ECという事業の面白さをうかがい知ることができました。

これまでの歴史を知るということは、これからの未来を考えるうえでは非常に重要なことです。
今回、事業部の過去を掘り下げたことで、事業部の未来を考えるための材料を手に入れることができたような気がします。

越境ECは市場規模は大きいものの、まだまだビッグプレイヤーのいない新興市場です。
今後数年、あるいは十数年で爆発的に市場規模が拡大し参入者が増えていく中で、
僕らココラブルの越境コマース事業部の強みをどのように活かしていくか。これまで蓄えたノウハウでどんな戦略を展開していくのか。
僕自身も自分なりの答えを持ったうえで、事業に取り組みたいと思います。

次回は、越境コマース事業の未来について、社長の森さんに伺います。

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