タイトルのテキストで、より「自分事」と思わせるべし!
前回、FacebookにおいてのA/Bテストで、化粧品広告においては質感(テクスチャー)が分かる広告の方がより効果が高いということをお伝えしました。今回は、Facebook広告における画像下タイトルのA/Bテストについて検証していきましょう。
Facebook広告は下記の図の通り、説明文、画像、タイトルによって構成されています。
Facebook広告のようなインターネット広告を扱うとき、画像ばかりに着目しがちです。もちろん、今までの記事で見てきたように画像はCTRに大きな影響を与えます。
CTRが高いと露出も増え、CPCも抑えることができます。画像に注目するのは至極当然ともいえます。
しかし、弊社では画像のテストと同じくらい、タイトル、説明文のテストも重要だと考えています。タイトル、説明文はCVRに影響を与えることが弊社の事例で出ているからです。
そこで今回は、タイトルのA/Bテスト例をご紹介したいと思います。
今回は、タイトルに年代を入れたものとそうでないものに着目したA/Bテストを実施しました。このA/Bテストは、各年代にピンポイントで焦点を当てることによって、広告の内容が「自分のことだ」と思わせることで目を留めさせ、さらに購入を後押しできるのではないかと考え、実施しました。
【事例】タイトルのテキストに、「年代(○代)あり」VS「年代(○代)なし」
(商材:食品、ターゲット: 50代の女性)年代ありのタイトル例:「\50代のみんなが注目の健康料理!/」
年代なしのタイトル例:「\みんなが注目する健康料理!/」
CVR 「年代を取り入れたタイトル」 > 「年代を取り入れていないタイトル」
その差 約2.25倍!!
CPA 「年代を取り入れたタイトル」 > 「年代を取り入れていないタイトル」
その差 約1/2倍!!
結果は、「年代を取り入れたタイトル」のほうが、CVRもCPAも良い効果を出したのです。
では、なぜこのような差が出たのでしょうか。
私たちの見解では、年代をタイトルに取り入れたことによって、「同年代が注目して購入していることによる安心感」と、他人事ではなく、より「自分のことである」という認識を持たせていることが効果の良さにつながっているのだと考えています。
Facebookのようなインターネット媒体で製品やサービスを購入するのは利便性が高いというメリットはありますが、手に届くまでは製品の質や状態が掴めないというデメリットもあります。一方で、広告のタイトルに同年代が注目しているという情報を入れたことによって、同年代の人達から求められているものであるという安心感を与え、製品やサービスの状態が分からないという不安感をカバーしたのではないかと考えられます。
弊社が行った、今回のFacebookにおけるA/Bテストでは、「年代を取り入れたタイトル」のほうが高い広告効果が出ています。
A/Bテストの一つの指標として、参考にしてみてはいかがでしょうか。
次回は、「文章の長い広告テキスト」VS「文章の短い広告テキスト」についての検証結果をお伝えします。