前回は、Facebook広告においてのA/Bテストで、「素人が撮影した画像」が意外にも「プロのカメラマンが撮影した美しい画像」よりも広告効果が高い結果が出たことをお伝えしました。
今回は、広告画像において「女性モデルが着ている服の色」が広告に与える影響についての検証結果を見ていきましょう。
一般的に、暖色(赤・ピンクなど)系は体感温度を上げる効果、寒色(青・水色)系は心を落ち着かせる効果、などがあると言われますが、広告画像のモデルの「服の色」はどのように広告効果に影響するのでしょうか。

【事例】画像の女性モデルが着ている「服の色」におけるA/Bテスト

① 健康食品A (ターゲット: 40代/50代の女性)
画像の女性モデルが着ている服の色を、ピンク・黄・青・赤・緑、と変えて広告を配信し、A/Bテストを実施

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CTR  ピンク >  [赤・青・緑・黄] 1%高い!!
CPC  ピンク > [黄・青・緑・赤] 最大27円低い!!

② 健康食品B (ターゲット: 20代/30代の女性)
別の商品において、①のケース同様、女性モデルが着ている服の色を、ピンク・青・赤、と変えて広告を同時配信

CTR  ピンク >  [青、赤] 1%高い!!
CPC  ピンク >  [赤、青] 最大20円低い!!

①、②のどちらの商材でも、画像の女性モデルが着ている服の色は、「ピンク」色の画像のCTRが最も高く、CPCが最も低いという結果になりました。

ピンクを着ている女性  

「ピンク」色は、消費者の警戒心を和らげて、クリックしやすくなる!?

暖色系のピンク色は、温かみがあり、柔らかく優しい印象を与える色です。また、緊張感を和らげ、安らぎを与え、友好的な心を生み出す心理効果もあると言われています。広告のモデルの服として「ピンク」色を使うと、消費者の警戒心が解かれ、親近感が沸いて安心してクリックしやすくなったため、今回のA/Bテストの結果が出たのだと考えられます。

広告画像の女性モデルには、「ピンク」色の服を着せる

今回のA/Bテストでは、LPへの誘導効率を高めるには、女性モデルに「ピンク」色の服を着せるのが効果的!ということが分かりました。また今回は女性モデルについてのテスト結果でしたが、男性モデルの服の色でも違いが出るのか、などについても今後検証結果をお伝えしていきたいと思います。

Facebook広告の効果を最大化するために重要なことは、商品画像にとどまらず、服の色にまで着目してA/Bテストを細かく実行し、とにかくターゲットに合ったクリエイティブを配信することです。そのためには、色使いにもとことんこだわって仮説検証を繰り返しましょう。

次回は、「Call-To-Actionのボタンの効果」についてお話します。お楽しみに!